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2023.07.06
生体認証って英語で言える?生体認証技術の種類を英語付きで解説
#ブログ
パソコン、携帯電話を使ってあらゆる取引がインターネット上で可能になりました。
心配になるのが個人情報の流出で、情報を守るための生体認証技術が日々進化しています。
アプリケーション開発する際の打ち合わせでも、どの生体認証技術を使うのか話題になるのではないでしょうか。
しかし、指紋認証、顔認証は英語で言えるけど、その他の認証技術についての英語表現を知らなければ、スムーズに打ち合わせを進めることもできません。
この記事では生体認証の種類について、英語表現を交えながら解説します。
生体認証を英語で説明すると
生体認証は英語でBiometricsといいます。
生体認証とは個人を特定することができる身体や行動の特徴です。
英語では以下のように説明できるでしょう。
Biometrics are physical or behavioral characteristics to identify a person.
もともとはbiology(生物学)とmetrics(計測)を合わせた造語でしたが、近年では「biometrics=生体認証」と広く認識されています。
生体認証には大きく分けて身体的生体認証、行動的生体認証、生物学的生体認証の3種類があります。
身体的生体認証
英語ではPhysical biometricsまたは、Morphological biometricsといいます。個人に特有な身体の形状を認識して個人を特定します。
以下の事例が示すとおり、現在もっとも多く疲れている生体認証方法です。
指紋認証:fingerprint recognition
人にはそれぞれ特有の指紋があることはよく知られています。この特徴をいかしたのが指紋認証です。
現在、最も多く使われている生体認証技術で、携帯電話やパソコンのタッチパッド、ドアなどに使われています。
顔認証:facial recognition
指紋認証に次いで、現在多く使われている生体認証技術です。
顔のかたち、目鼻や口の位置などを分析して個人を特定します。
メガネ、化粧、髪形、撮影時の角度や光の加減によって認証できないという欠点もあります。
掌形認証:hand geometry recognition、hand biometrics
手のひらをスキャンすることで個人を特定する技術です。
指の長さ、太さ、手のひらの外形が個人を特定するための判断材料として利用されます。また、手のひらの静脈を手掛かりとする技術もあり、これを静脈認識(vein recognition)と呼びます。
虹彩認証:iris recognition
瞳孔のまわりにあるドーナツ状の模様を認識します。生涯不変、双子でも認識が可能、傷がつきにくいので、指紋と違い外傷によって精度が落ちにくいというメリットがあります。
空港での出入国管理などで多く使われています。
音声認識:voice recognition、speech recognition
声を分析して個人を特定する技術です。
風邪など体調の影響を受けやすく、個人を特定するには課題があります。
認証分野よりも、音声入力や議事録の作成など個人を正確に特定する必要のないビジネスの分野で多く使われています。
行動的生体認証
英語ではBehavioral biometricsといいます。行動のパターンを分析して個人を特定します。たとえば、歩き方、話し方、キーボードのタイピングの癖などを分析します。
この手法は身体的生体認証と比較すると信頼性が低いと言われており、現在は他の認証方法と一緒に使われることが多いようです。
以下、行動的生体認証の事例です。
デジタルサイン:Digital signature
筆跡をデジタル技術で分析し、個人を特定する方法です。店舗やホテルなどでの利用が増えているようです。
筆跡は真似ることもできるので信頼性は低いです。
タイピングのパターン:Typing patterns
人によって異なるタイピングのスピードや次のキーへの移動スピード(たとえば、Aを打った後にYを打つまでの時間)は人によって異なります。
この特徴をいかしたのがタイピングパターンです。
パソコン操作中の動作を分析するため分析のソフトウェアさえあれば認証が可能になるというメリットがあります。
しかし、タイピングのパターンは人の成長によって大きく異なるという欠点があります。
たとえば、同じ人でも小学生のときと、高校生のときと、社会人になってからではタイピングのスピードは異なります。
このようなことから信頼性は低い認証方法です。
身体的動き:Physical movements
人の歩き方や動きを分析して個人を特定する方法です。
たとえば、会社のゲートに向かって歩いてくる社員の歩き方を認識して、その人を通すか通さないかを判断するような技術です。
いくつかの企業で使われているようですが、信頼性が低いことから単独で使われることは少なく、そのほかの認証技術と合わせて使われているようです。
パソコン状での指の動き:Navigation patterns on PC
マウス操作やトラックパッド上での指の動きを分析します。パソコンを操作している時の指の動きを分析するため、分析のソフトウェアさえインストールされていれば認証が可能です。パソコン以外の装置や機材が必要ないという点が大きなメリットです。
エンゲージメントパターン:Engagement patterns
短時間の操作や指の動きを分析するのではなく、より長い時間の行動パターンを分析して個人を特定する技術です。
1日のなかで携帯電話をさわっている時間や場所、閲覧しているウェブサイトなどを分析します。個人を特定するためのデータをある程度蓄積する必要があるという欠点があります。
生物学的生体認証
英語ではBiological biometricsといいます。DNAを分析して遺伝的特徴から個人を割り出す方法です。
身体的生体認証と行動的生体認証がコンピューターやインターネットを使った情報管理の分野で多く使われるのにたいして、生物学的生体認証は犯罪捜査のみに使われているのが現状です。
DNAの分析に比較的時間を要することと、価格が高いことがその理由です。
しかし、最近では数分でDNAを分析できる安価な商品も開発され、近い将来、多く使われることが予想されています。
まとめ
今回の記事では生体認証の種類と例を解説しました。インターネットと携帯電話を使った買い物や金融取引が増えている昨今、アプリケーションの開発に生体認証は不可欠です。
特にセキュリティを必要とするアプリケーションの開発には、頻出する表現ではないでしょうか。
しかし、専門家でない限り指紋認証、顔認証を英語で言えても、他の認証技術についてはなかなか英語で表現することは難しいと思います。
生体認証技術を取り入れたアプリケーション開発の仕様書を作成したり翻訳する際には、間違いがないように専門家にお任せすることをお勧めします。