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2024.05.29

海外の経営者が好む本 英語のタイトル知ってる?

#ブログ

海外の経営者や投資家などと話をするときに共通の話題があると助かりますよね。
もしも、同じ本を読んだことがある場合は、話も盛り上がりますし、信頼度も上がります。

たとえば、エリック・リース氏が書いた『リーン・スタートアップ』であれば、英語の原題も『The Lean Startup: How Today's Entrepreneurs Use Continuous Innovation to Create Radically Successful Businesses』なので、おそらく会話もぎこちなくならずに盛り上がることでしょう。

しかし、日本人の多くは日本語に翻訳された本を読むことが多いので、本の話をしようにも「えーっと、あの本の原題は何だったけ?」と考え、わからなければ話題にあげない、という残念な結果になることが多いのではないでしょうか。
または、話題にしようと頑張って日本語のタイトルをその場で直訳して話をしようとするにも、日本語のタイトルと英語の原題が大きく異なる場合もあり「いったい、こいつは何の話をしているんだ?」と相手を困惑させてしまったり、不快な思いをさせてしまったりすることもあるでしょう。

このような状況に陥ってしまうとせっかくのビジネス・チャンスも逃してしまう可能性があります。
今回は、日本人、外国人の経営者が共通して読むことをお勧めしている書籍の日本語タイトルと原題を紹介いたします。

1. 『人を動かす』 デール・カーネギー

啓発本の中でも、常に上位に出てくる名作です。
この本の原題は『How to Win Friends and Influence People』です。
『人を動かす』をさっと英訳しようと思うと、つい『Way to move people』という感じに訳してしまいがちです。
原題を確認すると、明らかに『Way to move people』では通じませんよね。
原題の『How to Win Friends and Influence People』覚えておくようにしましょう。

2. 『思考は現実化する』 ナポレオン・ヒル

こちらの本も『人を動かす』と並んで、啓発本の上位に常にある本ですね。
この本の原題は『Think and Grow Rich』です。
原題を直訳すると『考えてお金持ちになりましょう』ですし、日本語のタイトルを直訳すると『Your Thoughts Will Come True』みたいな感じでしょうか。
これも、外国人と話をしている時に『Your Thoughts Will Come True』と訳してしまったら、まったく別の本のような印象を受けますよね。
原題は『Think and Grow Rich』ですので、覚えておきましょう。

3. 『チーズはどこへ消えた?』 スペンサー・ジョンソン

こちらの本も常に啓発本の上位に上がる本ですね。
一時期は、本屋の平置き場を占領するくらいに売れました。
この本の原題は『Who Moved My Cheese』です。
日本語のタイトル『チーズはどこへ消えた?』をとっさに訳そうとするとおそらく、『Where is my cheese?』とか『Where did my cheese go?』などと訳してしまうのではないでしょうか?
正式な原題は『Who Moved My Cheese』です。

4. 『7つの習慣』 スティーブン・R・コヴィー

こちらも日本人の大好きな啓発本の1つです。
最近の海外の経営者のお勧め本としてはあまり出てきませんが、彼らが読んでいることは間違いありません。
さて、こちらの本の原題は『The 7 Habits of Highly Effective People』です。
日本語のタイトルは原題の最初の「7 Habits」だけを抜き出したようですね。
おそらく、英語で『7 Habits』といっても通じるとは思いますが、『7 Habits』といってしまうと、正式なタイトルの略称になってしまうということは覚えておきましょう。

5. 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』 アービンジャー インスティチュート

こちらの本も日本人の経営者が何人か勧めている本で、啓発本の中ではわりと知られている本です。
こちらの本の原題は『Leadership and Self-Deception: Getting out of the Box』です。
興味深いのは日本語のタイトル『自分の小さな「箱」から脱出する方法』は原題のサブタイトル『Getting out of the Box』を訳したもので、原題のメインタイトルである『Leadership and Self-Deception』は日本語タイトルに表れていないという点です。
翻訳本には原題のメインタイトルではなく、サブタイトルを日本語版のタイトルに使うこともある、ということを覚えておきましょう。

6. 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』 リチャード・P・ファインマン

これから紹介する2冊の本は、ビル・ゲーツやバラック・オバマ氏が推薦している自伝です。
『ご冗談でしょう、ファインマンさん』はアメリカの原子爆弾開発を行ったマンハッタン計画にも携わった物理学者リチャード・P・ファインマンの自伝で、日本でも読むべき本のリストに加えている成功者は多くいます。
このタイトルを英語にとっさに訳すのは難しいと思います。
原題は『Surely You're Joking, Mr. Feynman!』で、原題を聞くと「なるほど」と思うのですが、日本語のタイトルを『Surely You're Joking, Mr. Feynman!』と訳せる人は少ないでしょう。

7. 『マイ・ストーリー』 ミシェル・オバマ

ミシェル・オバマ氏はバラック・オバマ氏の奥さまですが、こちらの本はバラック・オバマ氏のお勧め本に含まれています。
ミシェル・オバマ氏の半生が書かれていて、英語で読んでも平易な文章で書かれているので、とても読みやすい本です。
さて、日本語のタイトルが『マイ・ストーリー』となっているので、タイトルを英語に訳そうと思った時には、おそらくほぼ全員がそのまま『My Story』としてしまうのではないでしょうか、
しかし、この本の原題は『Becoming』です。
知らなければ『マイ・ストーリー』=『Becoming』とはわからないですよね。
覚えておくようにしましょう。

8. 『家を失う人々:最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録』 マシュー・デスモンド

この本を知っている日本人は少ないかもしれませんが、ビル・ゲーツ氏、バラック・オバマ氏をはじめ、アメリカの多くの成功者が推薦している本なので、ぜひ読んでみてください。
さて、日本語では長ったらしいタイトルになっていますが、原題は『Evicted』です。
内容はタイトルにある通り、貧困地域に住む人々と1年ほど生活をともにした社会学者が書いたエスのグラフィーです。
『家を失う人々』というタイトルが『Evicted』に結びつかない可能性は高いので、覚えておくようにしましょう。

9. 『エデュケーション 大学は私の人生を変えた』 タラ・ウェストーバー

この本もビル・ゲーツ氏やバラック・オバマ氏が推薦している本です。
この本の原題は『Educated』です。
日本語のタイトルが『エデュケーション』なので、英語で人と話をする際にもつい『Education』と言ってしまいがちです。
しかし、『Education』という本は他にもありますし、『Educated』と『Education』では言葉のニュアンスが大きく異なります。
海外の方とこの本について話をするときは間違えないように『Educated』と言ってください。

10. アメリカ人が必ず読んでいる米文学の名作タイトル

ここでは、アメリカ人が必ず読んでいる米文学の名作の中でも、多くの成功者が読むことをお勧めしている本を5冊紹介します。
多くの日本人も以下の名作は読んでいると思いますので、最低限英語のタイトルを覚えておくと、アメリカ人と話をする時に役に立つことでしょう。

1) 白鯨 ハーマン・メルヴィル
原題:Moby Dick

2) ライ麦畑でつかまえて J・D・サリンジャー
原題:The Catcher in the Rye

3) 華麗なるギャッツビー F・スコット・フィッツジェラルド
原題:The Great Gatsby

4) 風と共に去りぬ マーガレット・ミッチェル
原題;Gone with the Wind

5) 怒りの葡萄 ジョン・スタインベック
原題:The Grapes of Wrath

まとめ

今回は、日本人もよく知っている書籍の原題を紹介しました。
冒頭でも説明しましたが、原題を知っているということは重要なことです。
交流会やレセプション・パーティーなどで海外の経営者や投資家とつながりたいときに、誰もが知っている本の話題を持ち出すのは1つの手段です。
しかし、原題がわからなければ「やっぱり、話題にするのはやめとこ」となりますし、最悪な場合は「この人は一体何の話をしているのだろうか」と、相手を不快にさせてしまう可能性もあります。
原文を読むのが一番良いのですが、時間もかかりますし、なかなか難しいのが現状です。
原題を覚えておくことは最低限の条件です。
可能であれば日本語で読んで心に響いた部分だけでも原文を読んで覚えておくようにしましょう。
このようにしておけば、明らかに話題のネタは増えますし、関係構築にも役立てることができるでしょう。
また、海外のパーティでの自己紹介やスピーチでも本の話題を持ち出すことも良い案なので、スピーチ原稿などを作成する必要がある際は、ぜひ弊社にご相談ください。