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2023.07.06

字幕翻訳はこんな人にお願いしよう。英語が得意なだけでは字幕翻訳ができない理由

#ブログ

「字幕翻訳を依頼したいけどいい人が見つからない」
「実際に作ってもらったけど満足した出来栄えじゃない」
このような悩みを抱えていませんか?

最近ではクラウドソーシングで気軽に仕事を発注できるようになったものの、その人の実力を見極めるのは難しいですよね。

そこで今回は、字幕翻訳を依頼すべき人の特徴と、字幕翻訳が通常の翻訳とは異なる理由について解説を行います。

この記事を最後まで読むと、これから字幕翻訳家を探す際の注意点を知ることができます。

ぜひ、最後までよんでみてください。

字幕翻訳が単なる翻訳ではない理由

字幕翻訳は映像の中で発せられる言葉だけでなく、映像が作られた文化的背景、雰囲気などあらゆる文脈を組み込んだ訳文をつくる作業です。

翻訳ができるのであれば字幕翻訳も簡単にできるだろう、と考える方は多いのですが字幕翻訳と翻訳はかなり違います。

さらに、字幕は映像のカットが終わる前に視聴者に読み終わってもらわなければいけないので字数制限があります。

できるだけ短い言葉で発言の意味、文化的背景、文脈を伝えなければいけません。

たとえば以下のセリフです。

I could go to the White Hart, sit in the snug with a pint in my hand.

これは英国ドラマDeath in Paradiseファーストシーズンの第8話に出てくるセリフです。

へき地に飛ばされた刑事が「ロンドンに戻れる」という話を聞いたときに発言します。

直訳すると「ホワイトハートに行って、パイントを片手に小さな部屋に座れるじゃないか」です。

しかし、この訳では字数が多く、短い時間で内容を瞬時に理解することは難しいでしょう。

実際の字幕では以下のように訳されていました。

「パブに行ってビールを飲めるのか。」

White Hartというのは英国の有名なパブ(英国発祥のビールを主に提供する飲み屋)です。

Snugはパブの中にある区分けされた小さな部屋を意味します。

Pintは液体を測る単位のことで1pintは563mlです。
英国のパブではビールが通常このサイズで提供されます。
「pint」というのはビールのことなのです。

このように字幕翻訳とは文化的背景や映像の雰囲気を読み取りながら、視聴者に確実に伝わる字幕を作成する作業である点を理解しておいてください。

字幕翻訳を依頼すべき人の特徴

字幕翻訳の仕事は理解できたものの、実際に字幕翻訳を頼むとしたらどんな人が良いのでしょうか。

個人的な経験から日本語から英語に訳す字幕翻訳家を選ぶ際の基準は以下の3点だと考えます
1) 海外経験が豊富な人
2) 日本の文化を理解している人
3) 発言のポイントを押さえた文章を作れる人

海外経験が豊富な人

海外経験が豊富な人は、ネイティブが使う場面ごとのお決まりのフレーズをたくさん知っています。

たとえば、彼女と屋外レストランに出かけようとしたら土砂降りの雨が降ってきたというシーンがあるとします。

そのときの「延期しようか?」という表現、どう訳しますか?

「Would you mind if we postpone the dinner?」でしょうか?

ネイティヴが使うフレーズに慣れている方はおそらく「Raincheck?」と訳すでしょう。

海外経験が豊富な方であれば、ネイティブが使うフレーズをうまくつかって、違和感のない字幕をつくってくれます。

日本の文化を理解している人

日本語と英語のバイリンガルであっても日本に住んだことがなく、日本の文化に慣れ親しんでいない方に字幕翻訳をお願いすることはお勧めできません。

なぜならセリフの本意をとりこぼしてしまう可能性が高いからです。

たとえば、日本には手土産を渡すときに「つまらないものですが・・・」という風習があります。

日本の文化に慣れていなければ「It is a little gift for you」などと訳してしまうでしょう。

ただし手土産を持ってきた人は決して「つまらないもの」とは思っておらず、喜ばれるものを持ってきているのです。

この場合は「I brought you a gift.」と訳すのが自然です。

日本語から英文字幕を作成したい場合には、日本の文化に慣れ親しんだ方にお願いするのがよいでしょう。

言葉のポイントを押さえた文章を作れる人

日本語で話されている内容のポイントをしっかりと押さえることができる人を選ぶことも重要です。

会議やインタビューの映像を字幕翻訳する際は、発言のポイントを押さえたうえで英語に訳さなければいけません。

ドラマや映画、スピーチとは異なり、発言の内容があらかじめ準備されていない会議ではポイントがわかりにくい発言がたくさんでてきます。

わかりにくい発言のポイントをしっかりと押さえて、簡潔に英語に訳すスキルが字幕翻訳者には求められるのです。

そのような方を探し出したい時は、面接などで「ここまでの話を簡単にまとめて、お話してください」などと質問をなげかけることも有効でしょう。

まとめ

今回、英語が得意なだけでは字幕翻訳が難しい理由と依頼すべき人の特徴を解説しました。

この記事で解説した内容は以下の通りです。

・ 字幕翻訳とは文化的背景や映像の雰囲気を読み取りながら、視聴者に確実に伝わる字幕を作成する作業
・ 字幕翻訳(日本語から英語)を頼むなら
1) 海外経験が豊富な人
2) 日本の文化を理解している人
3) 発言のポイントを押さえた文章を作れる人

プロの字幕翻訳家であっても得意、不得意があります。

字幕翻訳をやったことがない人でも、分野によってはプロの字幕翻訳家より適切な字幕翻訳を作れるケースも多いです。

字幕翻訳家を探す際は、英語に携わって仕事をしている方に相談をしてみることをおすすめします。


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