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2023.07.06

ソフトウェアやシステム開発の工程、英語で言える?

#ブログ

英語が使える人材として待遇の良いソフトウェアやシステム開発業界に飛び込んだものの、英語が通じず悩んでいませんか。

日本語と同じで一般的な英語を使いこなせても、ソフトウェアやシステム開発の現場で使われる表現を知らなければ、言葉は通じません。

でも、安心してください。基本的な英語表現だけでも少しずつ覚えて、語彙や表現方法を増やしていけば良いだけなのです。

そこで、この記事では開発の基本となる工程の英語表現を紹介します。

1. ソフトウェア・システム開発の工程

ソフトウェア・システム開発の工程を大雑把に表すと以下のようになります。
みなさん、以下の工程を英語で言えますか?

1) 要件定義
2) 設計
① 外部設計
② 内部設計
3) プログラミング
4) テスト
① 単体テスト
② 結合テスト
③ システムテスト
④ 運用テスト
5) リリース
6) 保守管理

それでは、次の章からそれぞれの工程が英語でどのように表現されるのか、またそれぞれの工程ではどのような作業が行われるのかを確認していきましょう。

2. ソフトウェア・システム開発の工程を英語でいうとこうなる

みなさんはいくつの工程を英語でいうことができましたか?
それでは、早速答え合わせをしてみましょう。

1) 要件定義=requirement analysis

「要件定義」を英語で表現すると「requirement analysis」です。
この工程では開発者がクライアントの要望を聞き取り、システムやソフトウェアに搭載する機能を決定します。

2) 設計=software architecture

「設計」というと通常「design」「layout」「plan」などと訳されますが、ソフトウェアに関しては「architecture」と訳されます。
この工程には外部設計と内部設計の二つがあります。

① 外部設計=external design
目に見える部分の設計のことを指します。たとえば、画面に写し出す映像や、クリックするアイコンの配置などが決定されます。

② 内部設計=internal design
「目に見える部分」をいかに作り上げるか、プログラミング分野の設計のことを指します。

3) プログラミング=coding

「プログラムを書く」という行為を英語で「coding」といいます。
プログラミングという言葉は英語ですので、そのまま「プログラミング」と言ってしまう方が多いのですが気をつけてください。
この工程ではシステムが設計通りに動くようにプログラムが書かれます。

4) テスト=testing

テストはそのまま「testing」と表現して問題ありません。
この工程ではプログラムが設計通りに動くかテストをします。テストには以下の4段階があります。
① 単体テスト=unit testing
単体テストは「unit testing」と表現されます。
このテストではプログラムの一つの機能が設計通りに作動するかをテストします。たとえば、コピー&ペーストができるか、表が作成できるかなどが確認されます。
② 結合テスト=integration testing
結合テストは「integration testing」と表現されます。
ここでは、複数の機能を組み合わせて使ったときに、誤動作がないかをテストします。たとえば、表をコピーしたときに表はくずれることなくペーストできるのかなどです。
③ システムテスト=system testing
システムテストは「system testing」と表現されます。
システム全体として設計通りに作動するかを確認します。
④ 運用テスト= operational testing、user acceptance testing (UAT)
運用テストは「operational testing」または「user acceptance testing (UAT)」と表現されます。
Operational testingはソフトウェアが市場に出回る前に欠陥のない商品として売り出せるかを確認します。
User acceptance testing(UAT)とは、クライアントにシステムが納品されたときに、クライアント側が操作をしながら要望通りの製品にできあがっているか、運用するときに問題が生じないかなどを確認します。

5) リリース=release

リリースは英語でもそのまま「release」です。
リリースとはクライアントにシステムを納品することをいいます。システムが手から離れるのでリリースといいます。

6) 保守管理=maintenance

保守管理は「maintenance」と表現されます。機械や車でも保守や修理、安全点検のことを「メンテナンス」といったりしますよね。
システムがリリースされた時点で、開発者の仕事は「開発」から「保守管理」に変わります。
運用中に誤動作がおきないか、新しいウィルスが侵入していないかなどが確認されます。

3. まとめ

ここまでシステムやソフトウェア開発の工程に関する英語表現を紹介しました。
今回は6つの工程を紹介しましたが、開発の工程が6つに分けられないこともあります。2つの工程が一つにまとめられていることもあれば、一つの工程が二つにわけられていることもあります。
工程表を確認するときは、工程やステップに惑わされずに、何がいつまでに終わるのかしっかりと確認したいですね。

最後にみなさんに質問です。
そもそも「工程表」って英語でなんていうか知っていますか?
ソフトウェアやシステム開発の場合は「Software Development Plan」と表現されます。
一般的な「工程」「作業工程」は「work schedule」、「construction work schedule」などと表現されるので、間違わないように、こちらも合わせて覚えておきましょう。

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投稿1:ソフトウェアを開発する際に必要な工程表って英語でなんていうかわかります?
「work schedule」と言いそうになりますが、ソフトウェア開発の場合は「Software Development Plan」と言います。覚えておいてくださいね。

投稿2:プログラマーは英語でも「programmer」です。しかし「プログラミング」を英語でいうと「coding」です。
面接のときには「I have a good programming skill」ではなく、「I have a good coding skill」と言いましょう。

投稿3:以下のソフトウェア開発の工程表に出てくる言葉。あなたはいくつ英語で言えますか?
「要件定義」、「設計」、「外部設計」、「内部設計」、「プログラミング」、「単体テスト」、「結合テスト」、「システムテスト」、「運用テスト」、「リリース」、「保守管理」
答えは以下のwebsiteから。