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2023.07.06

一般人は誤解しやすいプログラマーが使う英語表現

#ブログ

日本語を話せないプログラマーと英語で会話をしていると通じているようで通じていないことがあります。

それはプログラマーが使う英語表現には一般人が使う同じ単語を使っていたとしても、特別な意味があるからです。

プログラマーとの誤解のないコミュニケーションはソフトウェアを開発する上でも重要で、正確に理解しなければ製品やサービスの開発が遅れたり、おおきく方向性が異なったモノが開発されたりしてしまいます。

この記事では、プログラマーの会話によく出てくる、一般の人が誤解しやすい英語表現を紹介したいと思います。

理解しているようで理解できていないプログラマーが使う英語


たとえば、ネイティブのプログラマーがこんな発言をしたとします。

I studied CS in a college and know several languages.
I have experience working with two or three editors, and I would like to be a PM near future.

一般の人がこの発言を聞くとおそらく以下のように理解するのではないでしょうか。

私は大学でカスタマーサービス(Customer Service)を学び、外国語をいくつか話すことができます。
何人かの編集者と仕事をした経験もあり、近い将来は総理大臣(Prime Minister)になりたいです。

一文、一文の意味は理解できても、全体的に考えるとちょっと意味がちぐはぐですよね。

以下、「CS」「language」「editor」「PM」という4つの単語に焦点を当ててプログラマーが使用する誤解しやすい英語表現を紹介したいと思います。

プログラマーが使う「CS」ってどういう意味?

冒頭で提示した例文の「CS」は「Computer Science(コンピューターサイエンス)」です。
日本語では情報処理、情報工学、情報科学、電気電子工学などと訳されます。

ただし「CS」は以下のようにあらゆる言葉の略語として使われているので、その意味は文脈によって異なります。
・ Customer Service(カスタマー・サービス)
・ Customer Satisfaction(カスタマー・サティスファクション)
・ Communication Satellite(コミュニケーション・サテライト)
・ Connected Service(コネクテッド・サービス)
・ Cable Select(ケーブル・セレクト)

会話をしているときに、あれ、なんかちょっと違和感がある、と感じた場合は「CSってどういう意味?」とその都度確認するようにしてください。

プログラマーが使う「language」とはプログラミング言語のこと

ソフトウェアエンジニアが「language」と言った場合、ほとんどがプログラミング言語のことを言います。
たとえばC言語、C++、JAVA、Python、PHP、JAVA Scriptなどのことです。

ソフトウェアエンジニアが「いくつかの言語を知っているよ」と言った場合は「C++とかJAVAとかPythonとか、いくつかの言語でプログラムを書けるよ」という意味になります。

しかし、ソフトウェアエンジニアはあらゆる国の出身の方が多いので以下のような会話になる場合もあります。

How many language do you know?(あなたは言語をいくつ知っていますか?)」
I speak English and Chinese(私は英語と中国語を話せます)」

この場合も会話中に「あれ?」と違和感を感じたら確認するようにしましょう。

「Editor」はプログラミングを書くソフトウェアのこと

一般的に「editor」というと「編集者」という意味ですが、ソフトウェアエンジニアが「editor」と言った場合はほぼ間違いなくプログラミングに使うソフトウェアのことです。

EditorにはWindows用であれば「TeraPad」「NotePad」があり、Mac用には「atom」「Sublime Text」「Visual Studio Code」といった「editor」があります。

たとえば、プログラマーから以下のような質問があったとします。
Which editor do you prefer? (どのeditorがお好みですか?)

この場合、「うーん。編集者なんて誰も知らないなー」と答えるのではなく以下のように答えるのが正解でしょう。

回答1「Any editor you like(どのeditorでも結構ですよ)」
回答2「We prefer atom or Visual Studio Code」(atomかVisual Studio Codeがいいですね)

「PM」はProject Manager(プロジェクト・マネージャー)のこと

プログラマーが「PM」といった場合は、ほぼ確実に「Project Manager(プロジェクト・マネージャー)」のことです。

プロジェクト・マネージャーとは製品やシステム開発の進行や予算を管理し、納期、品質に対してすべての責任を持つ役職のことです。

たとえばプログラマーが以下のような発言をしたとします。

Our PM is so strict on the budget.

これは決して「私たちの総理大臣は予算に厳しい」という意味ではなく、「私たちのプロジェクトマネージャーは予算に厳しい」という意味です。

まとめ

今回は一般人が誤解しやすいプログラマーが使う英語表現について紹介をしました。
この記事の冒頭で紹介した文章の正しい訳は以下の通りです。

I studied CS in a college and know several languages.
(私は大学でコンピューターサイエンス(情報工学)を勉強し、プログラミング言語もいくつか知っています。)

I have experience working with two or three editors, and I would like to be a PM near future.
(2、3のプログラミングソフトウェアで仕事をした経験があり、近い将来はプロジェクト・マネージャーになりたいです。)

このほかにも、プログラマーが使う独特の英語表現が多数あるので、日本語を話すことができないプログラマーとの会話は困難の極みです。英語を使ったプログラマーとのコミュニケーションに困ったときは専門家に相談することをお勧めします。

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1)「CS」という略語。いろんな言葉の略語になっているので気をつけましょう。例えば、カスタマー・サービス、コミュニケーション・サテライト、コネクテッド・サービスなどです。「あれ、通じない」と感じたらその都度、意味を確認するようにしましょうね。
#エンジニアの英語
#誤解しやすい英語表現


2)Editor=編集者ではありません。Editorとはソフトウェアを開発する際にプログラムを書くソフトウェアのことです。「Which editor should I use?」と聞かれたら、ソフトウェアの名前を答えるようにしましょうね。
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3)ソフトウェアエンジニアがPMといったら、「プロジェクト・マネージャー」のことです。「I want to be PM」は「私は総理大臣(Prime Minister)になりたい」ではなく、「私はプロジェクト・マネージャー」になりたいという意味です。
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